お気に召すまま

たかが人生 狂おしくBurning love

1年半ぶりにSnowManの現場に行った

 

ご縁があり歌舞伎4月8日の初日公演に行ってきました。


あの日の会場のあったかさとか空気とか、感じたことを忘れたくなくて、メモ程度の下書きを残していたら公演が中止になってしまい世にこの文章を出すタイミングを見失っていたところ、再開の吉報が入ったのでちゃんと書くことにした。

現場主義を掲げる気はないんですが、この記事の内容を要約すると「現場最高!!」という話なので、この時点でモヤモヤしそうな方は読まないほうがいいかもしれません。ご時世的にも…

 

 

改めて、滝沢歌舞伎ZERO2021開幕おめでとうございます。


Jr.時代あれほど毎月現場があって社畜と呼ばれていたSnowManが有観客でパフォーマンスをするのはJapan Expo以来実に1年と約2ヵ月振りでした。(2月に少年収あったらそっち)(滝沢歌舞伎The Movieの舞台挨拶はイベントなのでノーカン)


私はタイには行かなかったので*1阿部くんに会うこと自体はABKAI*2千穐楽以来と、もう少し空いています。ちょっと盛ってるけどタイトル通りおおよそ1年半ぶりの阿部くんです。

あのSnowManが1年半振りの現場って何‥?いやグループとしての活動にこれくらい期間が空くのはデビュー組では全然あることなのは百も承知なんですよ。

今回のすのに関してはJr.時代の現場の頻度からギャップが激しすぎた、まあ少し特殊かもしれないけどデビュー組になったあるあるに加えてもっと特殊、いや異例とも言える理由がありますよね。そうですアイツです、コロナです。

 


まずデビューツアーがなくなった。「すのーまんアジアに進出します!!!」って大々的に打ち出したのにこんな情勢で海外なんてもってのほか、そもそも実施を発表した頃は人が集まるコンサート自体危険視されていた時期だったので、 やる→延期→やる→中止 で配信での実施となった。

 

正直これが一番応えた。何回も変わる開催のボーダーやエンタメ業界への手荒な措置、デビューしてから初めてSnowManがやるステージは何度もそれに振り回された。ありがたいことに単独公演は何度もやらせてもらってたけど、デビューしたら今までよりお金を掛けてもらえたステージで、もっと自信と輝きを増したSnowManに会えるのを楽しみにしていた。何回も謝るメンバーの言葉が辛かった。配信にすることでみんなで同じ時間を共有出来た事はすごく嬉しかったけど、どうしても映ってしまう空っぽの客席はそれが非日常であることを象徴していた。


少年収もなければ多分数あったであろう歌番組の番協も、デビューシングルのハイタッチ会*3も全てなくなった。デビュー組になったことも重なり、あんなチケ業務とスケジュール調整に忙しかった毎日はあっという間に一変してしまった。

 

こんな情勢でなにを呑気で贅沢なことを言ってるんだよとここまで書いて自分でも思いました。メディアにあんなに出してもらってYouTube冠番組も冠ラジオも生配信もSNSもあって、直接会わなくてもこんなに供給されるものがある。お金を掛けてもらえている。文字通りの贅沢です。至れり尽くせりです。有難いことです。

それでも生身の彼等に会えない、というか彼らの本業とも言えるステージ上での活動が出来ないという事実は、私を含むヲタクの熱量を確実に奪っていた。

なんで定期的に生存確認が出来るのに、こんなに前みたいな熱を取り戻せないんだろうと自分に悲しくなることもありました。


デビュー1年目は誰もが感じるであろうJr.時代からの環境の変化に伴う動揺に加えて、人生で初めて感じる種類のやるせ無さを抱えながら彼等を見守った年でした。

 

 

年が明け、何となく「これ有観客行けるのでは?」といった空気感がエンタメ業界に流れてきたころ、同じく滝沢歌舞伎も例年通りの新橋演舞場での公演が行われることになった。で、初日に行けることになった。

 

歌舞伎の少し前に演目が好きすぎて通いまくった別界隈の舞台があったのですが、久しぶりに「現場再開します!」って言われてから脳天フル稼働で急にヲタクするの、あれ本当に無理です。忘れてる。

申し込みの仕方とか公演日程からの仕事の読みとかなんなら当日の持ち物に至るまで、本当に色々と感覚が鈍ってるのを実感しました。身体が忘れてるんです完全に。気持ちが追い付いてても強制的に期間空くとマジで全部忘れてた。ちなみに告白すると御園座の申し込みフルで出来てませんでした!!忘れた!!!!!※そもそもの問題

 

 


さてはともあれ、久しぶりの演舞場。グッズは会場で買えないし、お弁当は客席で食べれないけど、毎年春に足繁く通った新橋演舞場

ふかふかの椅子に座って満員で埋まった客席を見渡したら、なんだかものすごく、安心したんです。日常のひとつがようやく取り戻せたような、どこか懐かしさを感じるような、そんな安堵感。


空いた期間に現場はときどき入ってたんだけど、びっしり埋まった客席ってちょっと久しぶりで。

というのもこの前SHOCK行ったら払い戻し対応をしていたのもあり、自主的に観劇を自粛した方の席がぽつぽつ空いていてたんです。もう10年以上通ってきたけど初めての景色でした。誰も悪くない。命を守るためのそれぞれの真っ当な判断なのは理解をしている上で、そう判断せざるを得ないこの状況と、いつも満席だった帝国劇場に少しずつ空きがあるのは、とても表現が難しいのですが、寂しかった。

 


なので余計にこれまで通っていた場所が、以前と近い状態に戻った姿を見れて嬉しかったんです。やっぱり満員*4の客席の雰囲気って全然違う。わくわくした空気感、すごくホッとした。見に行く側がこんな気持ちになるのだから、ステージからこの景色を見たら、どんな気持ちになるんだろう。


自分で言うのあれですが、「ステージはお客さんがいてようやく成立する」という言葉の意味、ちょっとわかった気がしました。熱気も、空気も、高揚感も、そこにお客さんが座っていることで生まれるものは絶対にあるし、烏滸がましいかもしれないけど、観に行く自分たちも舞台を完成させる1つの立派なピースだったんだなと思って。

 

 

恐らくほぼ全員が1年半振りの現場は、どうしたってちょっと特殊な緊張感があった。だって結果的に、これがデビューしてから初めて会うSnowManだったから。知り合いでも久しぶりに会う人ってなんか緊張するしよそよそしくなるじゃないですか。そんな間柄でもなんでもないんだけど、例えるならばそんな感じ。でもどんなに間が空いても直接会わないとわからないこと、アイドルとファンにだってあるのだ。

 

何度も何度も見てきた滝沢歌舞伎なのに、幕が上がった瞬間に鳥肌が立ったしなんか脳味噌ぶわ〜〜〜なってチャクラ開いた感じがしました。なんか出た。宗教で教えが拓けたときってこんな感じなんだろうか……

 

そのときの客席からの拍手、この日を迎えるまでのファンの想いが乗ってたように感じたし、私も届け届けと願いながら手を叩いた。それだけで泣きそうになった。あったかかった。久しぶりにスポットライトを浴びて立つSnowManを見て、これもまた安心したからでしょうか、目から涙が溢れた。1年半待ち焦がれた阿部くんが、前と変わらず笑顔でステージに立っている。これがどれだけしあわせなことか。皆ほんとうに久しぶりだね、元気にしてた?今日を同じように楽しみにしていてくれた?久しぶりに客席が埋まった景色を見て、今どんな気持ちですか?緊張してる?届かない言葉を勝手に浮かべてはその答え合わせをするように、目の前に好きな人がいる幸福をゆっくりゆっくり噛み締めた。


久しぶりに見た本物の阿部くんは本当〜〜〜〜に眩しくてかっこよくて、やっぱりステージできらきらしてる時が一番素敵だし、私が好きなアイドルの姿はやっぱりステージでこそ見れるんだって思った。バラエティ頑張ってるのも綺麗に写真に納めて貰うのもかっこいいPVも看板もCMも嬉しいけど、私はアイドルとしての阿部くんがいちばん好きだから。歌って踊ってキラキラしてる阿部くんが最高に好き!!!!って再認した。

 

内容はThe Movieをそのまま舞台化した感じだったけど、医療従事者の方へのメッセージを込めた新曲が足されていて、早くその現場で働くすの担の友達に見て欲しいな〜と思った。WSでも流れたけど、こういうパフォーマンスがみんなに届けられるのは配信ならではの良さだと思うので配信自体はこれからもあるといいなと思う。ハイブリッドが一番いいですよね。

 

カーテンコールで岩本くんが「今日まで頑張って生きててくれてありがとう」と少し声を詰まらせながら言ってくれたこと、幕開けたら泣いて人がいっぱいいて嬉しかったのを教えてくれたこと、それを受けて「いや今ハンカチ出した人いるっしょ!?」と客席をいじってきたこと、飾らない姿でファンの前に立ってる姿にデビュー前から変わってたところなんてひとつもなくて、私の好きないつものSnowManだった。

 

 

加えて客席に向けた言葉に「今ここにいない人も」と言ってくれたこと、そういう優しさがすのに増えたこともすごく嬉しかった。

それこそ公演の再開が決まりライブ配信のあった5月9日に更新された渡辺くんのすの日常、自分の書いた文章を読む人にいろんな立場の人がいることを最大限配慮した上で、実際にステージに立つ立場で言えること言いたいことを気を遣って伝えてくれてるのがとても伝わってきた。

もう観劇出来た人、観劇する予定だったのに見れなくなった人、チケットが取れなかった人、中止を免れてこれから見にいく人。膨大な数になったファンの、いろんな種類の複雑さを汲み取ろうとしてくれる優しさがあった。何をどう解釈されるかわからないから、とても悩みながら書いてくれたのも伝わってくる。

""良い文章""を意識して綺麗な言葉を並べた文章よりも何よりも、素直で率直な自分の言葉で綴られた文章の方がよっぽど尊くて美しい。そういう意味でとても素敵なブログだと思ったので、是非読んでみて下さい。

そもそもこういうことを渡辺くんが発信するようになったこと自体、良い意味でかなり衝撃でした。何様すぎてごめんなんだけど、本当に、変わったなと思いました。頼もしくなった。みんなそうだよ。

 

愛おしさ温かさをそのままに、SnowManは本当に立派で頼もしいグループになっていました。

 

 

実際に観劇して、「楽しかった」って気持ちより「日常が返ってきた」って安心の気持ちのほうが強かったんです。

 

満員で埋まった客席も、久々に見たメンバーみんなの顔も、見ている間の高揚感も、終演後の幸せな空気に包まれた劇場の前も。全然戻って来てないことばかりだけど、自分の日常だったものたちが少しだけ帰ってきたことをちゃんと実感できることは、涙が出るくらい嬉しかった。そう思うことすら私は忘れていた気がする。

 

上で書いた「なんで前のような熱を取り戻せないんだろう」の理由、やっぱり私にとっては「日常だと思っていたものを失っていたから」だったんだと思います。それはデビューしたから変わったことよりも、ファンの前でパフォーマンスする姿とか、埋まった客席とか、歓声をいっぱいに浴びてるところとか、そういう場で生まれるキラキラ感とか、私がすのを見てて一番楽しいな好きだなって思う瞬間がどうしてもご時世的にも一番難しいことだったから。

 

アイドルってとても、特殊なお仕事だと思う。人前でパフォーマンスするのが全てじゃないけど、映像や音声やバラエティも楽しくて素敵だけど、どうしたって人前に立っている姿が私には一番輝いて見える。

自分たちがいないと輝けないとかそういうことではない。でも、ステージ上で眩しく光るタレントに対して「大丈夫だよ、輝いているよ」って彼らの放つ光を反射して見せてあげることが、もしかしたらファンの役目なのかもしれない。ファンはタレントの鏡だと言うけれど、もしかしたら「光を跳ね返す」って意味もあるのかもしれない。

私はこれからも、眩しいくらいの彼らの輝きを、客席から反射して見せてあげたい。

 

 

久しぶりの自担の現場、仕事が暇ということもなくそこそこにバタバタした状態で入ったけど心身ともに驚くほど元気になりまして、睡眠時間4〜5時間を繰り返していたのにニキビがみるみる治っていくという事態が起きたのでチケ代は医療費ということを身をもって実証してしまいました。

そんな冗談はどうでもよくて、現場はやっぱり互いが確実に元気になれる場所であってほしい。そのためには何も気負わずに、元気に劇場へ足を運べる環境が一刻も早く訪れてほしい。

 

滝沢歌舞伎ZERO2021、御園座千穐楽までお客さん含む全員が、どうか笑って駆け抜けることが出来ますように。再び動き出した時間が、どうか止まらないように。

 

 

春の踊りは、よおいやさ!!!

 

 

 

*1:パワーワードだよね「タイには行かなかったので」って‥行ける現場行けるうちに行ったほうがいいのはマジです。このとき本当に痛感した

*2:文字打って懐かしすぎて震えたけど別に遥か昔ではないんだよな時間的には 環境の変化が激しすぎた

*3:ねえエイベ、あたし達の出会いを覚えてる?©︎NANA 俺たちが注ぎ込んだ応募権利はどこへ………

*4:感染防止のため最前列や花横は空けています。売った座席がフルで埋まっている、の意